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常に変化する自然環境の現状を正しく捉えるために、調査研究を行います。

石鎚山系 生物調査

 石鎚山系の森林は四国にあって標高が高いために,暖温帯林から冷温帯林,亜寒帯林までの多様な森林が存在します。

石鎚山系の森林は四国にあって標高が高いために、暖温帯林から冷温帯林、亜寒帯林までの多様な森林が存在します。
暖温帯林から冷温帯林の多くはスギ・ヒノキ林となっており、生物多様性は低くなっています。

亜寒帯林には狭い範囲に四国固有の生物が多く存在しています。西条自然学校では石鎚山系に生育、生息するコケ植物、高等植物、鳥類、哺乳類などの生息状況を調査しています。

加茂川河口生物調査

西条市を流れる加茂川・中山川の河口には、愛媛県最大の面積を有する干潟が広がっています。


春や秋には、シギ・チドリ類が渡来するほか、冬にはカモの越冬地となることから、この干潟は日本の重要湿地500や重要野鳥生息地(IBA)に選定されています。また、底質環境は一様ではなく、河口から3kmほどの間にヨシ原・砂礫・砂・泥…と多様な景観が連続して存在します。そのため、希少で多様な生物が生息しています。

しかし近年、全国の干潟でみられるような干潟の生物の減少や漁業への影響が懸念されています。
この地に生息する生き物を把握し、変化を記録することによって、残されている自然や干潟環境の重要性に目を向け、保全につなげることを目的としています。

愛媛県産哺乳類調査

愛媛県に生息している哺乳類の分布を調査しています。特にアズマモグラやヒメヒミズ、シントウトガリネズミ、コウモリ類など生息情報の少ない種の分布情報を収集しています。

放置人工林の天然林化

 石鎚山系の標高1400m以下の場所は焼畑が行われた後,大規模な植林が行われ,林業の衰退とともに多くが放置されています。放置人工林は生物多様性の低下だけでなく,土壌の流出や保水力の低下も招いています。既に土壌の流出が始まっている場所もあり,対応が急がれています。

西条自然学校では石鎚山系での遷移を調査し,天然林化に向けた方法を模索しています。

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